灰に埋もれた日常のスケッチ/熊野とろろ
ょう
悲しみまで多く満ち溢れ
遠く遠くの
太陽と海が交わるところで
過ぎ去ることを蒸発させる
ようやく私は業務から解放された
ようやっと私はひとつの浮遊体としての
少なきにしろ途絶えることなく繋がれる
至極の愉しみに埋没することができた
この終わることを知らない
永遠という幻想に留まらない
灰に埋もれることを具現化した
私の僅かにか細い
かわいらしいスケッチ
いささか変革の風はみずからに
吹きすさぶはずであることも理解の上
コラージュではなく
十月の大気の不穏さのような
私だけに限られて発信される
「指名」そして
不可避であるノスタルジーへの誘い
ここで述
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