faraway/ねことら
 
る方へ泳ぎだす
(いつしか、透明な喧噪が満ちていく

すでに、ぼくらの足もとの喫水線は
しずかに侵されはじめている



マクドナルドに入り、マクドナルドで食事をする
一つの詩を作りだすように事務的な作法で
体の中に異物をつめこんで
自分の体じゃないような感じにしたいことってあるだろう、
ぼくらは会話もなしに
何かに罰せられながら
きっと違うことを考えている
(詩と死はどこか似ている





肌に浮かべた淡い鱗をぽろぽろと剥がして
新しい傷口の赤にみとれながら
携帯の電波なんて届かないところで
叫んだり歌ったりしたいだけだよね、
ぼくらは会話もな
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