夜の果ての旅(フミタケ/rabbitfighter)/rabbitfighter
 
すまないけど、助けてはあげられない
君が僕に残した染みはなんだろう
僕が君に残したものは
残せたものは
残してしまったものは
思考は当てもなくさまようのに似ていて
僕も多分道に迷っているのだろう
何が見える
そこから何が見える
幸せそうな人たち
幸せそうな人たちが見える
幸せそうな人たちの灯す明かりが
小さな窓から溢れているのが
見える
道に迷ったのと君は
泣きながら世界を描写する
不思議なことに
僕も同じものをみている
そして孤独な僕たちは
夜よりも暗く
明かりを求めて歩いている
まだ夜明け前

さむいのは嫌だね
だんだんと空に
淡いラインが伸び
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