神の詩、片端に記された聖書、ただ落下しては流れてゆく雨の行先/ホロウ・シカエルボク
下しては流れてゆく雨粒、叩きつけられてはいなくなってゆく雨粒、それと、それと、どれだけの?求めてはいけない、理由など、動機など、意味など、ある意味で俺は罪人と同じだけど、きっと動機を語るような真似をしてはならない、浮き彫りになどしないまま、周辺を削ぎ落したりしないまま、まるでないみたいに、まるでないみたいに振舞わなければならない、あとからやってくる物事のために、いま連ねるべきことを無駄にしてはならない、ああ、夜だ!夜が来るたびに俺は、この身が供物になったみたいな感覚にとらわれる、身動きが取れず、身動きが取れずに、ただ宿命的にそこに縛られた者たち、俺は供物か、俺は供物か?ヘッドフォーンを外して鼓膜を
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