川縁の風/渡邉建志
 
かなとかんがえる
こんな日はまずねぎだ、
ねぎは外せない
かごにいっぱいねぎを入れて
この道を帰って来るのだ

シャワーみたいにあめがふってきた
そらはあおいのにあめがふるから
とても気持ちがいい
あめっていってみる
あめ、あめ、あめ、
むかしむかしそのむかし
みんなが田んぼをたがやしていたころ、
みこたちが天にむかって
あめをふらせてくださいと
いのったそうだ
あめって、きっとあめからくるから
あめっていうんだ
天からのプレゼントなんだ

あら、狐の嫁入りとわたしは思わず呟いた
今日はどんな良いことがあるんだろう
きっとねぎが安いとか
ねぎに花がさい
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