第七の封印/atsuchan69
 
を挿し、
カンカン帽を斜めに被って
ふたり夜明けの街を、
真っ赤なコンバーチブルで逃げ出そう

荒野につづくのは、ただ一本のハイウェイだ

やがて雲の間から
光の階段が降りてきた・・・・
――ごらん、天国が間近に迫っている
風に混ざって、幽かに聴こえるだろ?
美しい音色のハーブや
天使たちの奏でる熱い喘ぎ声が

そして対向車の警笛、クラッシュ。

呪われた死者どもよ、
血まみれの顔で立ち上がれ!
恐怖によって小刻みに震えながら、
餓えた地平線を見つめろ!
人と人とが分かたれる、
尊厳の奪われたこの世界を――

火だるまになって丘をかけ降りる、
機械の
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