第七の封印/atsuchan69
 
械の馬と奇形の非道者たち

それでも滅びない身体を纏った
少なくない特殊な子供たちが
ある日、遥か高空を生身で飛行しはじめる
旧い時空間のプリンシプルが崩れ、
遠い未来さえ、ついに過去となってしまった

     ※

いつからか・・・・
もうだいぶまえから、
天国は待ってくれていた
そこには生も死もなく、
願いは正しく叶うものであり
かたちは変幻し、
想いだけが永遠に残された

羊皮の巻物に記述された、
神々しい【二十四人】の権威。
僅か七千年の分割された区分・・・・
日の老いた者である彼らは、
滅ぶべき哀れな肉体と
忘れられた日々をすべて引裂き、
自らの預言の成就を噛殺した

――ハレルヤ!
聡く穏やかな貌の新しい人々が、
麗しき香を焚いた純金の鉢を手と手に
天に設けられた御座のまわりを囲み
煌びやかな冠を捨て、心から笑っている











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