死の花・言説アドレサンス/ホロウ・シカエルボク
 
気はない、臭気などまるでない、いつから死んでいたのか、いつからそこでどいつもこいつも死んでいたんだ、臭いの無い死は静かなものだ、俺は死体こそ愛せる、形があり、臭いがない、死体…命の入れ物こそをどこまでも愛そう、果てしなく愛そう、こいつらは絶望を知らない、それはもうすべて終わってしまったから…呪いは成就するのだ、こんな風に
土に埋められ、餓えの挙句に首を刎ねられた犬の魂は声なき声を上げながら登っていく、ありがとうよ、ありがとうよ、犬ころ!お前の餓えは俺を満腹にした…!


非情だろう、どうだ非情だろう、非情過ぎるだろう、死、というやつの在りかたは?それは絶対だ、それは絶対なんだ、この世で
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