死の花・言説アドレサンス/ホロウ・シカエルボク
求めていた跳躍だ
誰にも判らなくて結構だ
誰にも知られなくて結構だ
俺は死骸にくちづけをする、俺は死骸にくちづけをする、俺は死骸にくちづけをする、俺は死骸に
たくさん死んだ、たくさん死んだ、たくさん死んだからこそこの世の俺が満ちる…犠牲の上に胡坐をかく瀬戸際の命だ、月の無い夜を眺めながら
俺は灰色こそを認めてここまでやってきた、その結果がここにあるのだ
答えなど求めるものではない、答えなど手にしてしまったらひとたび踏み外せば二度と帰っては来れないのだ、どちらともない
迷いとも覚悟とも知れぬ領域こそが真実なのだ
閉じた窓の、向こうから忍び寄る曇りの風は
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