ぷかり/恋月 ぴの
ランからお湯が弾ける
ケロリンの洗いおけ懐かしくて
今でも使ってるなんて思わなかったよ
石鹸泡立てたタオルでひと汗さらっと流したら
ちょっと熱めの湯船に浸かる
胸の豊かなおんなのひとだったら
お湯のなかでたっぷんとおっぱいらしさ揺れて
大津波のようなお湯が洗い場にまで押し寄せるのだろうけど
貧乳なわたしじゃぁ小波さえ起こりえない
それでも熱めのお湯に慣れてくる頃には
手足伸ばしてくつろぎ気分で
小さな子供だったら平泳ぎしちゃうんだけどなぁ
わたしんちのお風呂と違い銭湯ってさ不思議だよね
お姉さんだってお婆ちゃんだってみんなすっぽんぽんで
恥ずかしげに前を
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