夏の夜、此処にいたくない/滝沢勇一
ぶつかって串が落ちてタレが飛んでまた豚臭くなって汚れて別の、おんなじ店員が、また何回も何回もおんなじとこを拭って腐心、必死になってずうっとずっと
何やってんだ。
みんなが笑ったタイミングで思わず立ってやばいって思ってそのまま大爆笑
「本とうけるわあ、ちょっとトイレ。」
必死にやったのに全員沈黙
隣の隣の女の後ろ通ったら女の匂いがして
店員と目が合った。
さっきのなしよって俺黙殺、会話再開まるで騒音
電灯がオレンジ色だからドライアイの俺の目が激痛耐えかねて、閉じる
頭が拍動笑い声と混ざる
つられて俺も乾いた爆笑
何やってんだ。
俺は、何やってんだ。
おれはなあ、おれは
こ
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