夏の夜、此処にいたくない/滝沢勇一
 

こんな
こんな
こんな
こんなとこで
いったい
何を何を何を何を
何をやってるんだ。

疲れ果てて泥酔俺は歓楽街の道端で眠いねむい
賑やかな夜。
ぴかぴかきらきらきらひかり夢みたくひかり夜に溶けてって群青の夜は濃密で透明
オレンジきら、きら、きら、ねえネオンサインが目に痛い
夜まだまだまだ宵の口、祭囃子が見えるよりも遠くに聞こえて石段でびい玉落してソーダを飲んだ
ソーダはラムネジュースといって透明グリーンの瓶冷たっくて炭酸しゅわしゅわ甘くて痛くて楽しいよう
目を瞑ったら遠くにはオレンジのひかり群青の夜お祭り縁日笑い声きれいな浴衣楽しいお囃子みんなみんな一緒になってラムネ・グリーンに沈んで溶けてしゅわしゅわ気泡がどこまでもどこまでもどこまでも遠い夜空かどっかに立ち昇ってったからもう、さみしくないよってユメだから
目を覚ましたらきっと、
明日また始まるから。
んなことねえよって顔して蹴られても揺すられても何されてももう頑張ってマジで必死になっておれ、眠る。
「ラムネとかのみてぇ。」
激しい尿意と口渇、はは、なんてアンビバレント
目を瞑って

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