セルフ・マスキュリズムについての覚書/山田せばすちゃん
 
るという迷妄、と区別するべく、ネオ・マルクス主義フェミニズムを自称していた。)ネオ・マルクス主義フェミニズムはイデオロギーとしてのマルクス主義ではなく、経済分析の手法としてのマルクス主義を援用することで、男性優位の社会構造の根幹が「市場化されない労働=労働力の再生産のための労働」である家事労働の成果を男性が独占的に簒奪している現状=「近代の産物としての家父長制」にある事を明らかにした。この社会構造=搾取−被搾取のもとで、男性の優位性は社会的に規範化され内面化する。そしてこの社会構造のもとで搾取される側を抜け出すには、規範を受容した上で搾取する側にまわるしかないのだ、その結果、俺がチアーヌ氏の詩を批
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