天国の扉/ホロウ・シカエルボク
 
たり込む、もう片方の足で鼠の腰を踏みつけ、頭部を貫通したヒールを引き抜くと、パンティーを脱いで鼠の口元に小便をし始める…スティーブン・キングの小説みたいにお仕着せな感じで笑みを浮かべながら、ジュリー・アンドリュースの歌をハミングしている…鼠の魂は身体を抜け出し、死してなお自分を辱める女の姿を見下ろし憤怒の炎を燃やす、ああ!自分にはこの女を燃やしつくすぐらいの怒りがあるというのに!―鼠が唇をかみしめ過ぎて血を流す頃、やつの後ろに神が現れる、ケツに手をやりながら…「お前、あの女を燃やしたいのか?」「そうだよ、あんたの教えがどんなものであれ、俺はあいつが憎くて仕方がない、骨も残らないくらいに燃やしつくし
[次のページ]
戻る   Point(1)