天国の扉/ホロウ・シカエルボク
くして欲しい、俺がそう願ったらあんたはやってくれるか?」かまわんよ、と神は答える、「私も今夜は誰かに八つ当たりしたい気分なんだ」神はそう言うが早いかささっと右手を顔の前で二度振る、突然業火が青い目の女を包み、小便は途中で蒸発する、女の姿がそこからすっかり消えてしまうまで数分しかかからなかった、鼠は嬉しそうに神の手を取る―「ありがとう!こんなに嬉しいことはないよ、俺は明日からあんたのために毎日祈るよ…ねえところであんた、ケツをどうかしたのか?」神が左手を振ると鼠の魂が消滅する、やつは信者を一匹失ったのだ
八歳の少女が寝室で寝静まったふりから目覚めて、昨日死んだ父親の寝室からくすねたオートマチックで母親の頭を三度ぶっ放す日付変更線、赤い花が咲いた、赤い花が咲いた、大好きなチューリップみたいにはならなかったけれど…とても奇麗な赤色だ、こんな赤色があるなんて私は知らなかった…ママ、おねしょなんかしたらダメじゃない…天国で神様に叱られちゃうわよ…
アイリーン、絞めつけすぎだ、息が出来ない……
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