四季と旅した少年/こめ
の中でつぶやいた
そのとき四季が重なった
ヒラヒラと落ちてくる純白の羽がこの草原を多い
光がさし僕だけをてらしてくれた
そして僕は初めて
ぬくもりを初めて感じることができたのかなと
止まることのない涙を流した
そして気づいた
ただ僕は一人で旅をしていたのではないと
初めて知った
いつでも君たちは僕に違う物を見せてくれた
ここまでこれたのは君達のおかげだよ
そして分かった
僕が終わりだということ
春夏秋冬の4人が初めて合わさり
最初の最後の奇跡を起こし
僕を包み抱きかかえる
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)