よねたみつひろ氏『鬱曜日には花を刈って』によせて/ふるる
 
いいけど大変そうです。
私はみつべえさんの「そろもん」シリーズが継続しているというすごさに、いつも励まされてきました。詩は好きだけれど、他の方の才能や技術に打ちのめされることがしばしばあります。そういう時、みつべえさんの方を見ると、氏は淡々と詩作を続けておられ、それはまるで、広々とした荒野に小さな花を咲かせるかのような孤独で地道な作業です。何もさえぎるものもなく、常に風が吹きつけてきます。どうでしょう、私は自分を恥じると同時に、駆け寄りたいような衝動を覚えます。追って言いますと、みつべえさんの作品には、常に風が吹いている感じがします。詩とか、私とかに固執しないというか・・・。それはもしかしたら、
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