夜歩く死体と色眼鏡(そしてやがて来るクライマックス)/ホロウ・シカエルボク
いような
そんなこだわりでなにを手にしてきたんだい、完全な勝利以外は
裏庭に掘った穴の中に隠してきたんだろ、お前は素敵だ、お前の美学とやらは
流行りの話に涙する女子高生とそんなに違いはないのさ
甘ったるい香りにしがみついて
受け入れてくれる女にだけ強がってきたんだろう、路上に撒き散らしたコニーアイランドジェリーフィッシュの
総数をプラカードにして頭上に掲げてきたんだろう?
プライドってだいたいは滑稽な代物さ
胸を張ってるのはそれに気付けない連中だけさ
自分を馬鹿にすることから始めなくちゃ
徹底的に馬鹿にすることからじゃないと
その先に見えるものがみんな間違いになっちまうよ
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