革命の火に告ぐ、嘘からの断絶/狩心
怒ってるのが分かる
小さな羽虫の音が大きくなって
壁中が幼虫になっていくのが分かる
内側は回転している 皮膚と赤い夢のナイフに
緑の白線は十字架を掲げ
ドラキュラの歯をテレビ画面に投げ付ける
リモコンが壊れた
それだけでテレビ画面は永遠に語り続けた
反応が無い
ついさっきまで其処に居たのに
この置き物、もしくはテーブル、もしくはマウス、。
もしかしたら壁、空になった缶コーヒー、食べ残した弁当のカス、
未払いの請求書や、クーラーの風の音、ヴぁいぶれーしょん
どれかが、過去を封じ込めるタイムカプセル的な炊飯器かもしれない
と、亀仙人が言ってた、兎に追い抜かれながら……
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