形容詞警報/しろう
ケーションよりは緊張を覚えないことでむしろ意思疎通が図れたようであり、それゆえか「コーヒーをおごる」とおやじは言い出し、あまのじゃくのほうが多額の金銭を持っていると推測されるのだが手を引かれるままにコンビニに連れて行かれ、缶に入ったコーヒー(もちろんホット)のなかからあまのじゃくは微糖を指さし、おやじは微糖とエメラルドマウンテンをつかんでズボンの右ポケットからつまみ出した小銭でレジを済ますと、また屋根はあるが寒風吹きすさぶ改札前のベンチにもどり身振り手振りを駆使して、おやじは「ギャンブルが大好きだが決してのめり込んではならんぞ」とか、「バイクは爽快だが事故ったら大けがするから気をつけろ」などの教訓
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