二千九年、LOVE/捨て彦
はあまり縁の無い男。何時もと殆ど変わりの無い所作で肴を摘んで返ると思われた刹那、中央に置いてあるビイル瓶を盛大に引ッ繰り返してしまッた。
それと同時に皆がTableの上の物を片付ける。
「オイオイ、君迄大丈夫かヨ(笑)」
酒に浸ッたサキイカを摘んでナンシイが云う。
「…済まない」
「服は大丈夫?」と芙蓉が布巾を持ッてきてTableを拭きながら云ッた。
「ウン、大丈夫だ。本当にゴメン」
「ハハ。君にしては珍しい事もあるもんダネ。矢張り今日は可愛い女の子が居るもんで飲みすぎてしまッたかい?少なくとも僕の方はそうだがね。こんなに楽しい会合は全く久々だよ」
芙蓉は布巾を水場で洗う、Tabl
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