二千九年、LOVE/捨て彦
派、というか…マァ、其のような事を…芙蓉さんから…」
其れを聞いていた芙蓉が肩を竦めて片目を瞑り、舌をペロッと出す仕種。其れを見たナンシイは
「好い年した婦女子がそんな風にエイティイズ決めこんでも不可ッ」
と厳重注意。
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あれや此れやと云う内に夜はどんどん更けていく。終電車も無くなる。会合は何時も朝方迄グダグダと続く事が多いが、早々終電車に乗ッて帰路に着く面子も居るには居て、其れが生活規則と云う物で毎回似た様な展開である。最終的に残る面子は大概決まッており、特に最近は面子の入れ替わりが滞ッている時期。今日は総勢五名と少ない面子であるが此れも左程珍しい事情では無い。
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