修羅のひと/恋月 ぴの
罪を伝えることは到底承服しかねる私がいた
今朝まで空だった花瓶には溢れんばかりの花が活けられている
お見舞いの花束
遠路遥々東京から抱えてきたのだろうか
そしてこの私に文句のひとつでも言いにきたのだろうか
お得意の口唇だけじゃ我慢できずにおまんこでも咥えたんでしょ
愛していたのかは別としても確かに夫を寝取られたおんなと
その男を愛しながら無理心中し損ねたおんな
生で精子出されて気持ち良かったのかしら
名家のお嬢様と聞かされた彼女の口を突いて出る直接的で卑猥な言葉
痺れるような快感に腰を捩じらす私を組し抱き
あのひとは子宮口を怒張したペニスで突き上げ射精
[次のページ]
戻る 編 削 Point(25)