遊戯/汰介
 



――今日は、約束の目的地に向かう為、
町の中心街へ出て、時間には少し余裕があったので、私は、繁華街をぶらぶらと歩いていた。

回りの店や通行人を、見るとも無く歩いている内に、ふと、どう言う訳か不安がよぎり、
待ち合わせ時間を確認する為、メモ帳を開いた。
すると果して、見る日付を間違えており、
正しい日付は、自分が確認したと思い込んだ一行下、であった。
偶々、似た様な約束が三つ続けてあったため見まちがえたのだ。
――そう言えば、昨日と約束の時間が同じ時間であったのに、
何故その時気が付かなかったのだろう。
それを見ると、約束の時間はまだ、ニ時間も先であった。


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