研究「緑川びの」(3)/生田 稔
 
詩人になったかと振り返ってみると、16歳ぐらいだった。窓辺で詩を書いた。その詩を今でも暗記している。緑川さんも立派な詩人である。でもこの「詩人」という詩は詩人は外見で判るかと問うている。判らないでしょう。画家はなんとか判るのではないか。私の乏しい経験からでも、何とか画家なら外見から判別できそうだ。そして歌人もできる、歌人との付き合いは一番多い。歌人は大体にしてスマートな風采の人が多い。お気づきになっておられないだろうか。俳人は禿げていてでっぷりした感じの人でもいいような気がする。でも此処に述べることは私の主観であり一般論ではない。

あり合せの服装で
道の端を
難しいそうな
顔をして  
[次のページ]
戻る   Point(1)