研究「緑川びの」(2)/生田 稔
死にたい
死にたい
死にたいよ
飛び込む電車に
サラリーマン
サラ金地獄のなれの果て
あぁJR神田駅は
今日も雨模様
死にたい
死にたい
死にたいよ
薬飲むのも良いけれど
金がないない
薬が買えない
誰かおぜぜを恵んでおくれ
何処かでゴ〜ンと
鐘が鳴り
南無阿弥陀物か
法蓮草
死に関する詩が続く,死って言うのは文学の対象として価値があるのかもしれない。若いころは私も盛んに死や不幸を対象にして詩やその他を書いた。この作品もごく初期のものである。突き放しているところがいいのではないか。これ以上のことは誰もない。クール・ビズなので
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