蛇行/aidanico
 
え動かなくなり、群れの中には脱落する者が出始め、俺はもうやってはおられぬそれならば火だるまになっても残ったほうがましだと意を決して寝転がってしまう者、俺はお前の志には感服するがしかし体力が続かぬ上こんな醜悪な顔では喩え生き残ったところでまともな生活は出来ないと自ら命を絶つ者、無理でも何でもこれを推し進めなければ我々に未来は無いのだと半ば演技がかった演説を始める者と、群であった土竜たちは枝分かれし始め、最後には結局最果てで息絶えた土竜にしがみ付いていた虱だけが残った。虱は勇気あるものとして北の土地で先住民に尊敬の念で迎え入れられ崇拝され叉神と崇められるまでに為ったが、その後直ぐに流行り病が横行し、抗
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