嚥下/ホロウ・シカエルボク
ければならない茶を飲み干す(歪み…アルミの、缶の)
哀しみが過ぎていらだちに変わるころ、炙られるような色味の朝が来る、狂ったみたいに讃美歌を奏でだすポータブル・ラジオ
好きに動かせるチャンネルを変える気など起こらなかった
がら空きのボディのようなクロゼット、獲物を待ちわびる鮫の
牙だらけの口に見えてくる
朝日はキッチンの方から昇ってくる、飾りガラスをスラロームしてくる…果てしないまだら模様(口径のでかい銃の弾を撃ち込まれたみたいな日常の影)
誰かが階段を駆け降りるリズムが、イメージを過剰にする
ほら死んだ、また死んだ、ばらばらと床に転がって
添加物にまみれたいやな息の臭いを嗅いでい
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