殺しに到る感情のラインβ/ホロウ・シカエルボク
 
…お前には一切知ることは出来ない
どんな気分だ、独りぼっちだ、誰もお前を気にかけるものはない、お前の望んだ通りの世界、二羽の小鳥は死してからもなお、お前を目に留めることすらしはしなかった、先に行ってしまった、先に終わってしまったお前よりも先に…見晴らしがいいだろう、突然手に入れた素晴らしい世界、だけどそれは天国よりも気の利かないところだぜ
二羽の小鳥の羽音が聞こえる、連れて行ってくれとお前は口にしてしまう、そんなことはお前は望まないはずなのに…お前はただ一人の楽園の中で砂時計のように生きて死んでいく人生を望んでいたはずなのに…二羽の小鳥の羽音が聞こえる、二羽の小鳥の羽音が聞こえるよ、お前は
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