ぼろぼろのつばさ 4/青色銀河団
 

くに痩せたことばのつぼみがあり、それらをてのひら
の熱で溶かすと、ことばは水晶のうたのように蒸気化
し、朝のひかりほどのふるえる時間にかわった。




[night and day]

よる

なあ、さびしいな
さびしさが
しみるな

なあ、あれだな
よるになると
真っ暗になるのは
あれのせいだな

きっと
独りぼっちで
さびしいせいだな


ひる

透明な海で 何度も 何度も おぼれてしまうので
ぼくの 十字架は 際限なく 増殖する
ひるも ゆうぐれも あけがたも
世界は みえない毒で みちあふれてる

見る氷の秋のひか
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