薄汚れた、だけど素敵な/ホロウ・シカエルボク
 
もしれないけれど
一度きりの夜が一色だけで終わるとは限らないわよね…そこにはいろんな色があってかまわないのよ
もちろん手当たり次第に全部ぶちまけたってね?明かりは消す?それとも明るいほうがいい?どちらでもいいならこのままにしとくわね、恋人同士とは違う世界の物語なんだから
ほら、近くで見てみる?擦り切れちゃって…だけど褒めてくれたらガゼンサービスしちゃうかもね、やっぱりそういうのってちょっとはいい気持になるものよ、そうよ、ちょっとだけね
どうしたの、こんなのいけないよとか言ってこそこそと逃げるつもり?どんなふうに扱ったって誰も何も言ってこないわよ
持ち上げようが見下そうが…アンタの欲望のま
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