薄汚れた、だけど素敵な/ホロウ・シカエルボク
のままに扱ってくれてかまわない、アタシはそのためにここでこうしている、ねえ選択肢なんていまアンタが思ってるほどたくさんはありはしないのよ…差し出されたものは黙って受け取るべき時だってあるわ、いまはそういうときなんじゃないかってアタシ、思うわよ?
粘土を塗りこんだみたいな目つきのままじゃきっと素敵な夢なんか見られやしないわ
夢でいいじゃない、夢で何がいけない?どちらもアンタの瞳が見つめるものだわ―現実なんて身体があるかないか、それだけのことじゃない、そんな線引きに沿って生きていくことなんか出来るわけがないのよ…そのことについちゃアタシの方が絶対に詳しいわ、少なくともアンタよりは、ほら、ほら、とっ
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