ディストピア。眼の誕生!/瓜田タカヤ
 
れが暗闇のように見えたのが切っ掛けで
黒い球体が現れ吹き上がる蒸気の発狂の全てのように
赤い花びらが熱く震える花が世界を一瞬でみたし快活に周り始めた
その無限の花弁と花弁の間には緑色の頭骨が必ず滲み美しいドットを作った
極大の音速がAmで振動し全ての世界が光り出した

その白輪は全宇宙をひとくくりにしていて
光りと闇との輪郭が曖昧に蹂躙され
快楽の意味を作り 暖かい毛糸が無限に暗闇を周回していた

その世界までの容量は
鈍黒と命を映りだしていた

蛍光灯に張り付いた蠅の瞳
から落ちた目に見えない一粒の粉

声がかれて、肉体は疲労を重ねる
精神性や筋肉の衰えだけでは
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