ディストピア。眼の誕生!/瓜田タカヤ
 

少しずつ親を殺したい衝動を自分の現存の意味を見いだす作業にしたがっていた。
それは本当に少しずつであったのが 潤滑油として機能した
誰も精神の氷柱を溶かすことは出来なかったのは
その存在を誰も知り合えていないからだった
トマソンにさえ完全になり得ていない配列と運命を
鍵穴だけが知っていたか持っていた


山林で冬 素麺を食べる男は過去を忘れずに筋肉の挙動に変換していたが
記憶の老衰で覚束なくなりドラマティックな新しい過去を創造したい願望にかられて
何か考える配列のすぐ隣には「破壊無くしては創造無し」という
テレビで見たプロレスラーの言葉が整然と並んでいた

山林は時
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