窓/ウデラコウ
のところ
僕は 僕に 何を望んでいたんだろう
君がさぁ 一番はじめに 僕に臨んだことってなんだったんだろう
くすんだ窓からかすかに見える青とか赤とか黒って
なんでこんなに美しく見えるんだろうね
何も言わなくなった君は
いつもよりも強く強く 僕を抱きしめて
本当に今度は 死ぬんじゃないかって
でも
君の腕の中で 無様に死ぬのも もしかしたら
格好良いのかなって バカなこと考えて
君をここまで追い詰めた僕が憎くて
僕がこんなになっても離れない君が愛おしくて
曇りガラスよりも曇ってしまった透明な窓を
なんとしてでも 元に戻したくなって
ねぇ 神なんて き
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