窓/ウデラコウ
きっと
いないってわかってんだけど
他人がうらやましくならない日なんて
ないってわかってんだけど
それでも まだ
過ちを犯しすぎた僕が まだ
生きてもいいって いうのなら
細い腕のどこに そんな筋肉隠してたんだよっていうくらい
強く強く 僕を締め付ける君の腕を そっと離して
怖くて 怖くて 掴めなかった君の手を
今度は僕が 決して離さないと 誓うから
もういっかい
あの窓を開くのを
傍で見ていてくれないか
僕は本当に ダメな人だから
すぐに諦めてしまいそうになるから
そうなったらまた
今みたいに 僕を殺す勢いで 抱きしめてよ
いくつもの窓がさぁ 全部明るい光を運んでくれるとは限らなくても
その中で
僕たちだけの 光を見つけるって 約束するから
もう一度 ここから
僕の窓を 開こう
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