破瓜は絞首に似ている/アオゾラ誤爆
ねえきみ、
出来るだけ
丁寧なしぐさがいい
ぼんやりとしたイメージよりも
痛いくらいの現実を見せて
この視線を合わすなら
やさしいでしょう
ここにある
唯一は
なんだろう
限りなくしずかにある
地平線の円みを
体感するふたつの核
くすぐったくて
泣きたくなるけど
笑顔をつくって
息をもらした
すきだよ
って
言えないから
こぼれそうになってしまうね
いますぐにでも
心臓から背骨から
なにか
わたしのようなものが――
洗われていくような
細やかな質感が
表面でゆれている
あふれそうになって
そのたび
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