破瓜は絞首に似ている/アオゾラ誤爆
胸の奥をつんと刺す
ほら
いまも感じているよ
だっておそろしいくらいに
いつだってまぶしいんだ
きみは
濁りのない
水のようなすべらかな温もり
そっと指先で叩くと
きみの顔がぼろぼろと崩れた
小さくふるえ
波立って
ゆっくりと浅くなる
ここの均衡を保つのに
わたしはまた泣かなくては
いけないだろうか
底が、
もっと深くなる
育つに連れて
届かなくなる
その
切っ先で頬を撫でたら
駆け出してしまいたくなるよ
こんなに近くに
重ねているから
引力みたいなんだっだ
こんなにも生々しく
ひびいていて
すこし切ない
滲み出
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