狂えないというゴキゲンな現象の中で俺は歯ぎしりをする、そしてそれはお前だって同じだ/ホロウ・シカエルボク
臭の真実の状態はなんだ、お前はそれが何なのか本当に判らないとでも…?葬列の足跡はひと足ごとに組織を傷つけてゆくような気がする、お前はそれが何なのか本当に判らないとでも…?人は生きながら死に絶えることが出来るのだ、眼を開き、確かに呼吸を続けていても…もうそれ以上無いという瞬間を認めてしまったら、そのまま…永らえる死はそのほかのどのような悪しきものよりも始末が悪い…何故ならばそれはどんな論理をもってしてもその死そのものについて認めさせることが出来ないからだ
陳腐な丘の上に葬列は辿り着く、牧師は神と死者の為の言葉を読み上げる、だけどそれが何処にも届くことが無いことは彼にだけは判っていて、そのことが彼の
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