瓦礫の上で行くあての無い祈りが始まる/ホロウ・シカエルボク
 
う呪うことは無い、そんな自分を、呪ったりするような気持はもう長いこと持ったこともない、もうそんな歳じゃない、いつまでもそんなシンドロームに首を突っ込んでいられるような、そんな甘い世界はどこにもないはずだぜ、丸腰であるのならどんな武器もひけらかしてはいけないのさ、それが戦闘をおろそかにしたものの責務ではないのか?ひどく身体が冷えてきたような気がするけど怖がりはしないよ、ひどく視界が霞んできたけど怖がりはしない、致命傷でさえなければ不幸なことでは無いんだ、致命傷でなければ
それにしてもあの子はひどくはっきりとした視線を持っている、死しか判らなくなった視線、それが見つめる半端な生、それは好奇心なのか、
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