瓦礫の上で行くあての無い祈りが始まる/ホロウ・シカエルボク
の死を笑うまでの覚悟は無いのかい、その、コンクリートまで踏み抜けそうな強烈なブーツで、この傷口を踏み抜いてみろよ
肉の焼ける感触を俺は知っている、俺は撃たれなかったものたちを笑うことが出来る、違うか?この体内から流れ出た血液にはせめてそれぐらいの権利を与えてみたってかまやしないだろう?地に帰る血液の虚しさをお前は知らないのか、枯れても散ることを許されないような花弁のような虚しさのことを何も?どれだけの肉塊を撃ち抜いてきた、どれだけの肉塊を撃ち抜いてきたんだ、その振動によってお前が得たものは果たしてスマートにポイントを捕える、たったそれだけの瞬間なのか?
地面の瓦礫に腰をついた俺のこと、正面の窓
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