「不思議の国のアリス」に尽いて 〜児玉あゆみ・覚書〜 /服部 剛
 
にならぬ何かを伝える為に日々を歩
み続け、詩(うた)い続けることが、児玉あゆみという詩人に天
が与えた使命だと感じる、詩人の魂(スピリッツ)その
ものが理屈抜きに伝わる朗読であった。  


  疲れ果てた体を引きずってエレベーターを降りたら
  そこは不思議の国
  わたしは 不思議の国の アリス 

       ・ 
       ・ 
       ・

  不思議の国にも空はあって
  そこには確かに月が照っていた
  あなたも同じ月を見上げた
  それを丸いといったときから
  それは丸になりました
  それを光と言っ
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