「不思議の国のアリス」に尽いて 〜児玉あゆみ・覚書〜 /服部 剛
言ったときから
それは光になりました
ただいま
おかえり
さよなら
この詩を読み終えて、黒い小さな舞台から下りる時、
BensCafeはこの夜一番大きな拍手に包まれ、司会
をしている僕が舞台に上がる時、(今・「世界の何処にも
無い詩の夜」が実現した)と胸の内で感じた。
日々の現実をみつめれば、時に日常は色褪せてしまう
かもしれない。だが、この詩の最後で(それを光と言っ
た時から それは光になりました)と魔法のように語る言
葉を信じるなら、この世という「不思議の国」の物語は、
も
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