偉大なる詩人の歌/atsuchan69
それはロシア製の大型ヘリコプターで
誰がいつ何処で鋳造したのか?
偉大なる詩人である
――この俺の、
イルクーツクのレーニン像にも勝る
とてつもなく巨大な、鈍く光る銅像を吊り下げていた
やおら私は薄笑いを浮かべ、
透明な鼻水を垂らして
あー、アホー・・・・と、呟くほかなかった
だがしかし、
淡い雲の切れ間に射した
かよわい陽光とともに、
ハレルヤ! 神の御声を聴いた
((( 此処を詩人たちの住いとしなさい )))
ふと気がつくと、
大勢のゴスペル隊・・・・
丘を越えて歌いながらやって来る
ベレー帽とスモックの黒人たち
狂ったように身体を揺らして
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