偉大なる詩人の歌/atsuchan69
 
して
彼らは口々に、
無名詩人たちの名を叫ぶ
――×××ちゃん、
――××ちゃん・・・・

な、なんだ、お前たち!

ゴスペル隊が叫ぶ、
――タコヤーキ! と。
すると何故だか知らないが、
突き出した竹竿に提灯ぶら下げた
薄汚い屋台がそこに在った

ニット帽をかぶったオッちゃんが
狐色したタコ焼きを素早くひっくり返し、
空からは社長が、さかんに青海苔を降らした
見よ、これこそ電撃的レイブパーティー
紅ショウガと蛸のコミュニオン。
スピリチュアル・エクスタシーとでも言うべき、
鰹節も踊る「ハレ」と「ケ」の融合・・・・
マヨネーズ&泥ソースの祝祭だ!

いつしか有翼の天使たちに導かれ、
輸送ヘリコプターMi‐26とともに
茜雲たなびく夕暮れの空に滲むかのように
此処から未来へと危うく架かった、
七色の虹橋に犇めくゴスペル隊が叫ぶ。
――温かいポイント、くださーい

山のカラスたちが鳴く、
アホー、アホーと





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