偉大なる詩人の歌/atsuchan69
と、
声の主は副社長からだった
――まもなく社長がそちらへ・・・・
なんでまたこんな山ん中に
意味もなくビルなど建てるのか?
ちゃんと説明するようにと
俺は、年収二億円の副社長に訊いた。
しかも、この俺にはいっさい何も
全く知らされていないではないか!
本当に、俺はさあ )))
直ぐにでも、死にたい気分なんだぞ
――いえ、けしてビルなんかじゃございません
しどろもどろの口調で
なんと副社長は、
詩人でもあるこの俺の、
「特別記念館」を
密かに建設中なのだとぬかした
やがて不快な爆音がこだまし、
社長の乗ったヘリが上空に見えだした。
それ
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