午後十一時のワルツ/結城 森士
 
たお椀、空のペットボトルが捨てられた床。
    /リビングに散らばる、一切の煩わしいものから逃げるように
     /身体は弾けるように
      /外に飛び出した筈だ。

   時計。
   のような階段だ
   突然、回転し、空中で旋回し
   脚は空へ、電燈を経由して、投げ出される
   肩から顎、の繊細な神経
   にかけて、強く
        打ち付けられ、振動を伝え
       、痺れた。意識。      
       、もまた、回っているのか

2.

軽快なワルツで円を描く
  金属の秒針のような
      冷たい規律
何者か

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