半端な命は下水管で腐敗するんだ/ホロウ・シカエルボク
 
の、俺がでくのぼうの如くに受け入れてきたもの…首をひねることもなしに知らないって言ったら俺はあんたを殺すかもしれないぜ
上昇する風、上昇する風に乗って俺のいくつかが亡きものになり光の中へ逃げてゆく、行かないでくれ、憎んでいたけど別れたくはない…憎んでいたのは目をつぶることが出来なかったからさ、判るだろう!判るだろう?行かないでくれ愚かしいものたち、どうしてこんななんでもない日にお前たちを見送らなければならないのか、葬送など俺は望んではいなかったぜ―激しい、怒りのような悲しみを抱きながら指先ひとつ動かずに俺はそれを見送ってしまう、ああ、死んだ、また死んでしまった…誰かを見送る用意などもう無い、見送
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