半端な命は下水管で腐敗するんだ/ホロウ・シカエルボク
 
見送れば見送るほど俺自身が白骨に近づいてゆくようなそんな気がして、見送った者たちに報いる為にはそんなことしかないような気がして…さよならの言葉を言うのはやめてくれ、俺はまだ何も飲み込んではいないよ、お前の死骸など見ていない…そんな風にして
俺を少しづつ殺していくのはよしてくれ、俺は何も享受してなどいないのだ、眩しい、ああ、眩しい、一秒ごとに押し寄せる奇妙な憎しみ、指で撫ぜたら奇術のように蒼く燃え…




ああ、消えてった
底なしの便器のような晴天だ









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