半端な命は下水管で腐敗するんだ/ホロウ・シカエルボク
かったらどうする、おかあさん
北風が吹きぬける短い通り、うう、上着を着て出てこようと思っていたのに忘れてしまっていた、愚かに見えるほど薄く済ませてはいないけれど…心もとなさと例えたらあんたは笑っちゃうんじゃないのかい―北風が吹きぬける短い通り、朝集められた落葉が時は来たと高く舞い上がる、出来損ないのつむじ風に乗って…
内臓は固く凍てついたまま、ぬくもりを取り戻そうとしない、この年の終わりのあたり、俺は口を開けられなくなった乞食に等しかった、木の側のベンチに腰掛けて長い息を吐くと、どうやら動く気分だけは取り戻すことが出来たけれど…損なわれる気分って判るかい、俺が石つぶての様に受け続けてきたもの、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)